03.代謝機能障害関連脂肪肝炎 MASHダイエット外来について
代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)とは
MASHとは、脂肪肝に加え、肝臓に炎症が起きている状態を指します。病気が進むと、肝臓が硬くなる「線維化」を伴うことがあります。
初期には自覚症状がほとんどなく、体調の変化を感じにくいことが多いですが、そのまま放置すると、肝硬変や肝がんへ進行することがあります。
そのため、MASHは「ただの脂肪肝」ではなく、早めに見つけて治療することが大切な病気です。
治療では、食事療法や運動療法を基本に、必要に応じてお薬を使いながら、肝臓の炎症を改善し、線維化の進行を抑えることを目指します。
MASHは体重増加や内臓脂肪、糖尿病・脂質異常症・高血圧などの代謝異常により、肝臓への負担が大きくなることで進行することがあります。
ウゴービは、体重減少や代謝改善を通して肝臓への負担を減らし、MASHの改善を目指すお薬です。

治療の基本
1.食事療法: 栄養士と一緒に、バランスの良い食事やカロリー調整を考えます。
2.運動療法: 無理のない運動からはじめ、週150分を目安とした中強度の運動を日常生活に取り入れます。
3.これらで効果が十分でない時、食事・運動療法を継続しながら薬物治療(ウゴービ)を行うことがあります。
薬物治療について
・ウゴービは、週1回 自己注射のお薬です。
【効 果】食欲を抑えて満腹感を与え、体重を減らしやすくします。
体重減少や代謝改善を通じてMASH改善を目指します。
【開 始】少量からスタートし、4週間ごとに少しずつ増やします。
【副作用】吐き気や下痢、便秘などの不調が出る場合があります。
※薬物治療はあくまでサポートです。適切な食事や運動の継続が必要となります。

保険適用の条件
以下のすべてを満たす必要があります。
・肝硬変を伴わない、中等度~高度の肝線維化がある
・MASHと診断されている
・BMIは適応に含まれないが原則23kg/㎡以上
治療のスケジュール
薬物治療開始後3~4ヶ月間は毎月の診察で体重や健康状態をチェックします。
4週ごとに薬剤の量を増やし最適量を決め、治療が安定したら2ヶ月に1回程度の受診となります。
本治療は、52週(約1年)を1つの区切りとして行います。その時点で肝臓の状態を再評価し、改善が認められる場合は継続を検討します。
肝臓の状態に改善が認められない場合や、病状の進行が疑われる場合、副作用が強い場合は、薬物治療を中止することがあります。

治療への取り組み
• ⾷事記録、運動記録をつけてください。
• 継続できる運動を少しずつ試しましょう。
• 体調の変化があれば医師に相談してください。
• 治療計画終了後も健康維持・リバウンド防⽌のため継続的な⽣活習慣のフォローアップを⾏いましょう。