ダイエット外来について

肥満が原因で健康に問題がある場合や、健康リスクを減らしたい方に、医師、薬剤師、栄養士、看護師などがサポートします。

肥満症とは

・脂肪が体に多く溜まった状態を「肥満」といいます。
・肥満が原因で高血圧、糖尿病、関節の痛みなどの健康問題が起こる場合や、起こりやすい場合は「肥満症」と呼びます。
・治療の目的は、体重を減らして(目標:10~15%以上減)健康を目指すことです。

治療の基本

1.食事療法: 栄養士と一緒に、バランスの良い食事やカロリー調整を考えます。
2.運動療法: 無理のない運動からはじめ、週150分を目安とした中強度の運動を日常生活に 取り入れます。
3.これらで効果が十分でない時、食事・運動療法を継続しながら薬物治療(ウゴービ もしくは ゼップバウンド)を行うことがあります。

薬物治療について

・ウゴービやゼップバウンドは、週1回 自己注射のお薬です。
・効果: 食欲を抑えて満腹感を与え、体重を減らしやすくします。
・開始: 少量からスタートし、4週間ごとに少しずつ増やします。
・副作用: 吐き気や下痢、便秘などの不調が出る場合があります。
・注意: 薬物治療はあくまでサポートです。適切な食事や運動の継続が必要となります。

1. BMI 35 kg/㎡以上で、高血圧症、糖尿病、脂質異常症の3疾病のうち1つ以上診断済の方。
2. BMI 27 kg/㎡以上で、3疾病が1つ以上かつ肥満関連障害(下記参照)が2つ以上ある方。
※BMIの計算: 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)


治療のスケジュール

1. 運動・栄養指導を6ヶ月以上行い、効果が少ない場合は薬物治療を検討します。
2. 薬物治療開始後3~4ヶ月間は毎月もしくは2週ごとの診察で、体重や健康状態をチェックします。4週ごとに薬剤の量を増やし最適量を決め、治療が安定したら2ヶ月に1回程度の受診となります。
3. 最大投与期間: ウゴービは68週間、ゼップバウンドは72週間使用可能です。
注意: 副作用が強い場合、効果不十分の場合は薬物治療を中止することがあります。

治療への取り組み

• 食事記録、運動記録をつけてください。
• 継続できる運動を少しずつ試しましょう。
• 体調の変化があれば医師に相談してください。
• 治療計画終了後も健康維持・リバウンド防止のため継続的な生活習慣のフォローアップを行いましょう。

お問い合わせ先

ダイエット外来: 0479-22-5401(代)