臨床研修医の声

 2022年度

順天堂大学練馬 小代 啓斗 (2022年4月研修)

4月に研修させていただいた順天堂練馬病院の小代 啓斗と申します。
研修医になってから初めての外病院での研修でしたが、気さくに話しかけてくれる皆様のおかげでストレスなく研修することができました。大学病院と違う環境・設備のなか主治医と働くことに当初は大変さを感じましたが、この1ヶ月で大学病院ではできない経験をさせていただき、成長できたと思います。
また、画像検査をオーダーすると放射線技師の方々が大学病院では見たことのない撮像方法や再構成をしてくださり大変勉強になりました。画像診断に妥協のない姿勢を尊敬します。放射線技師の方々のレベルに追いつくためにより勉強せねばという気持ちになりました。
最後になりましたが、1ヶ月間ご指導くださり誠にありがとうございました。皆様のおかげで充実した地域医療研修になりました。また機会がありましたら、その折はよろしくお願いいたします。

順天堂大学本院 久次米 一輝 (2022年6月研修)

島田総合病院の職員の皆様、1ヶ月間ありがとうございました。入院から退院まで自分が主体的に行う経験をし、携わる方々にご迷惑をおかけしながら、医師として初めて充実感のある日々を送ることが出来ました。未熟な自分が、インフォームドコンセント・蘇生・延命・死亡確認含めた重大な決断の一端を担って大丈夫なのかと、1ヶ月を経た今もなお考えさせられる日々でしたが、患者様やご家族の訴え・意見を聞くことの大切さを経験することができました。
大学病院に戻った際にも、ここ島田総合病院のような地域医療の場があることを忘れず取り組んで行きたいと思っています。また銚子に遊びに来た際には宜しくお願いします。

順天堂大学静岡 宮谷 和樹 (2022年6月研修)

今までいた病院での医療の目的は、誤解を恐れずに言えば「完璧に治療すること」でした。
ありとあらゆる高度先進医療・膨大なマンパワー・全ての科にコンサルト出来る環境、それが普通の医療だと思っていました。島田総合病院に来て、その考えは180度変わりました。
限られた設備・人員・環境でしたが、だからこそ生まれる温かい雰囲気がとても好きでした。
そして、島田総合病院では多くの人が「患者様の幸せ」のために頑張っているのだと感じました。
残念ながら力及ばず亡くなってしまった患者様のご家族からでさえ「ありがとう」という言葉を頂きました。
それは、私が島田総合病院で学んだ医療を少しでも達成できた証だと感じています。

順天堂大学浦安 笹月 佑哉 (2022年7月研修)

諸先生方、コメディカル・スタッフの方々には大いにご迷惑をお掛けしましたが、大変親切に、熱心にサポートしていただき、誠にありがとうございました。
学生の際にも一度見学にお邪魔しましたが、その際は美味しいご飯と人生初のバーに行った思い出しか残っておりませんでした。しかし、今回、患者様を入院から最後まで自分で管理させていただき、その「ひと」をみる経験から、一個人としてその患者様と向き合ったという強い思いを刻むことができました。
今後、島田総合病院での経験を糧に、医師人生を歩んでいく中で、患者様を「~病の人」ではなく、「〇〇様」と呼ぶ医師を目指して、精進してまいります。

順天堂大学浦安 折茂 杏夕果 (2022年9月研修)

自分の研修病院を離れ、地域の病院で働くのは今回が初めてでした。患者様の入院調整、ご家族への説明、退院調整を自分が主体となって行っていく中で、患者様やご家族が一番望んでいることは何かと悩むことが度々ありました。症状が良くなって退院できても、それでおしまいではなく、自宅や施設でのその後の生活が待っています。そのような先々まで想像した上で、最善の選択肢を提供していくことが大切であると学びました。訪問診療や松籟の丘での回診を通して、退院した後も医療はずっと続いているのだと実感しました。
島田総合病院はそのような患者様に温かい医療を提供しており、人々の支えとなっているように感じました。一生心に残る貴重な体験をさせて頂きました。1ヶ月大変お世話になりました。

東京慈恵会医大学葛飾 三宅 隆裕 (2022年10月研修)

治療方針の決定や、ご家族へのIC、退院後の調整などを自分が中心となって行うのは今回が初めてで、当初は、退院することが患者様にとってのゴールだと思っていましたが、退院はあくまで医療的な目標であり、退院後も元の生活を送れる、あるいは個々の状態に適した環境で過ごせるようになることがゴールであり、そのために患者様、ご家族と信頼関係を築き、生活背景などをよく知ることが重要だと改めて気づかされました。そしてそのゴールに達するために様々な職種の方々が関わっており、チーム医療の在り方についても深く学ぶことができました。今回の研修で学んだことを心に留め、周囲から信頼される医師になりたいと思います。最後になりますが、島田総合病院に関わる皆様のお陰で充実した1ヶ月を過ごすことができました。誠にありがとうございました。

聖マリアンナ大学西部 鈴木 桜子 (2022年11月研修)

1ヶ月間大変お世話になりました。
皆様の温かいご指導のおかげもあり、充実した研修期間でした。
多くの業務を任せていただけたことで、自分の知識・経験不足を痛感したと共に、各患者様の医学的・社会的背景に沿った治療方針を決定する重要性を改めて学びました。この1ヶ月間は「何が患者様とご家族にとって最善で幸せなのか」を考えることが増えました。これは地域研修での大きな学びだと考えております。
充実した研修期間が過ごせ、先生方や同期をはじめ、すべての職員の皆様に感謝申し上げます。今後の診療において、この1ヶ月間に学んだことを活かし精進してまいりたいと思います。本当にありがとうございました。

順天堂大学本院 瀬戸 孝一 (2023年3月研修)

私は初期研修医の2年間で主に救急医療や大学病院における専門的な診断・治療について学んできました。具体的には急性期の患者様を救命し、豊富な医療資源の中で検査をして診断をつけて治療を行ったり、適切な専門医にコンサルテーションを行うといったことでした。そういった医療をしてきた中で、地域医療の現場に来て痛感したことがありました。それは患者様を治療して終わりではないことです。急性期病院で臨床業務を行っていると、精査・加療を行った後は近医に紹介してフォローして頂くことがほとんどでしたが、地域医療の現場では退院した後のことまで寄り添って考えることが重要だと思いました。患者様の家庭環境やADLを考慮して適切な医療・福祉資源の提案や導入など、治療した後の人生について患者様本人や家族の希望に合わせて、医学的に可能なプランを提案することはとても難しかったですが、やりがいを感じました。
地域医療では都心の医療と比較して高齢者が多く、健康問題の複雑さや信頼関係の構築がより必要とされることを学びました。この経験を生かしてより良い医療を提供できる医師になりたいと思います。1ヶ月間ありがとうございました。